屋外にシャワーを設置する際、耐久性や周囲の環境に調和する素材を選ぶことが大事なポイントの一つ。
この記事では耐久性や手入れのしやすさに注目し、金属系・樹脂系・木材系の素材をそれぞれの特徴やメリット、選び方のポイントを含めてご紹介します。屋外シャワーとその周辺環境に長時間使用できる実用的な素材選びの参考にしてください。
金属系素材
金属素材は、耐久性と耐候性に優れていることから、長期間の使用が可能です。ここでは、主な金属の特徴や留意点について解説します。
ステンレス
海沿いの強い味方
ステンレスは優れた耐食性を持ち、塩害にも強いため、海沿いの地域でも長く美しさを保ちます。塩分を含んだ風や水にさらされ錆が発生しやすい環境において、ステンレス製のシャワーは素材本来の耐久性を発揮します。
お手入れが簡単で清潔感が続く
ステンレス製品は手入れがしやすく、日常的な水拭きや乾拭きだけで輝きを保ちます。腐食に強いため、クリーニングに特別なケア用品を必要としない点がメリットです。
洗練されたモダンな美しさ
金属特有の光沢があり、シンプルかつ洗練された外観を演出します。そのため、モダンでスタイリッシュな空間づくりに適しており、機能性とデザイン性の両方を求める場合に選ばれやすい素材です。
ただし、ステンレスの種類によっては経年変化で光沢がやや落ち着くことがあるため、気になる場合は日頃からのメンテナンスを心がけることが推奨されます。
アルミ
軽くて扱いやすい素材
アルミは金属の中でも特に軽量であるため、運搬や設置作業がスムーズに行えます。また、加工性に優れ、多様なデザインや形状に対応しやすいことから、DIYでの施工や設置にも適しています。
リサイクル可能で環境にやさしい
酸化による腐食が少なく、耐候性に優れているため、風雨や湿気にさらされても長持ちしやすい金属です。さらに、アルミはリサイクルが可能な素材で、環境に配慮した選択肢としても注目されています。
自由なデザイン性
軽量かつ加工しやすいアルミは、カラーバリエーションやさまざまな形状のシャワーを製作しやすく、個性的なデザインを求める場合に向いています。
ただし、ステンレスと比べて傷がつきやすいため、強度の高い環境が必要な場合は、補強が必要なケースもあります。
銅
経年変化が魅力の素材
銅は、酸化によって表面に独特の緑青(ろくしょう)と呼ばれる色の変化が起こります。この変化によって、シャワーに自然で落ち着きのある風合いが加わり、年月とともに味わいが増していくのが特徴です。
長寿命で頑丈
銅は耐久性が高く、腐食しにくい金属です。定期的に酸化皮膜が形成されることで、内部の劣化を防ぎ、長期間の使用に適しています。また、耐候性があるため、過酷な天候にさらされる屋外での利用に向いています。
自然素材と相性抜群のデザイン
自然に溶け込む独特の色合いや質感があり、伝統的なデザインやナチュラルな雰囲気を持つ空間に調和します。時間の経過による自然な美しさを楽しみたい場合に適しています。
ただし、初期費用がやや高めになることや、変色を防ぐための特別な手入れが必要な場合もあるため、設置後のメンテナンス計画を考慮することが重要です。
樹脂系素材
樹脂系素材は軽量で加工がしやすく、耐水性と耐候性に優れているため、屋外シャワーの材料として好まれています。ここでは、FRP(繊維強化プラスチック)とポリエチレンの特徴について詳しく説明します。
FRP(繊維強化プラスチック)
過酷な環境にも耐えられるタフさ
FRPは強化プラスチックとも呼ばれるほど、衝撃や摩耗に強く、傷がつきにくいのが特徴です。また、紫外線や風雨の影響を受けにくいため、屋外に設置したシャワーでも外観や機能を保ちやすくなっています。
面倒いらずの簡単メンテナンス
FRPは腐食に強く、防錆処理などの特別なメンテナンスが不要な点が魅力です。汚れが付いた場合も洗浄が容易で、日常的なケアがほとんど必要ありません。
長期的に見たコスト効率の高さ
加工がしやすく耐用年数も長いFRPは、コストパフォーマンスにも優れています。初期費用はやや高めでも、メンテナンスが少なく済むため、長期的には経済的な素材です。
FRPは塩害に強く、海沿いの地域や湿気の多い場所での使用に適していますが、強い衝撃を受けると割れる場合があるため、設置場所に合わせた取り扱いが必要です。
ポリエチレン
水回りの強い味方
ポリエチレンは水をほとんど吸収しない性質があるため、シャワー周りのように水に触れる機会が多い場所で使用しても状態を長く保ちます。風雨や湿気による劣化が起こりにくく、過酷な環境でも素材が安定しているため、屋外での利用に適しています。
軽量かつ柔軟で扱いやすい
ポリエチレンは非常に軽量であるため、持ち運びや設置が容易です。また、柔軟性があるためデザインの自由度も高く、DIYの施工でも扱いやすい点が魅力です。
環境に配慮したリサイクル素材
ポリエチレンはリサイクル可能な素材で、使用後も再利用できることから環境に優しい選択肢として注目されています。サステナビリティを重視する場合に魅力的な素材です。
ポリエチレンは手軽に使用でき、耐久性も高いですが、長期使用で色あせが生じる場合があるため、定期的なチェックや簡単なメンテナンスで美観を保つことが推奨されます。

木材系素材
木材系素材は、自然な風合いと温かみがあり、リゾート施設や自然環境に調和するデザインが可能です。以下では、ヒノキ、杉、チークを取り上げてその特徴やメリットを紹介します。シャワー周辺に木材を使用することも選択肢の一つでしょう。
ヒノキ
自然の防御力で長持ち
ヒノキは天然の抗菌成分と防腐成分を含み、水分や湿気による腐食に強い木材です。そのため、湿度の高い環境でも耐久性が高く、水回りに用いる木材としてふさわしいでしょう。エクステリア建材として使用する場合は、なるべく芯の多いヒノキ材を使用し、防腐処理を施すことが必要です。
癒しの香りでリラックス空間を提供
ヒノキの爽やかな香りはリラックス効果をもたらし、防虫効果も期待できます。ヒノキ材を用いることで心地の良い空間を演出できるでしょう。
経年変化による独特の風合い
ヒノキは時間の経過とともに色が落ち着き、独特の風合いが出てきます。年月と共に味わい深い色みへ変化し、自然と調和した美しさを長期に渡り楽しめます。
杉
軽くて自由自在に加工可能
杉は軽量で加工がしやすく、例えば木造住宅の中では、構造材から造作材にまで幅広く用いられる木材です。デザインの自由度が高く、様々な形状やサイズにも対応できます。
コストを抑えた自然素材
杉は他の木材に比べて入手しやすく、比較的安価であるため、コストを抑えて自然な風合いのシャワーを設置したい場合に最適です。
長持ちさせる防腐処理とお手入れ
防腐処理を施すことで杉の耐久性がさらに高まり、湿気や水による劣化を抑えることができます。エクステリアで使用する際は、定期的に木材保護塗料を塗装し、日々の清掃時に水拭きや乾拭きをすることで、杉材の持つ美しさを長期間保てます。
チーク
抜群の耐水性と耐久力
チークは天然のオイル成分が豊富で、水をはじく性質があるため、湿気や雨にさらされる屋外環境でも腐食しにくい木材です。硬さがあるため、長期的に使える耐久性も魅力です。
風合いを増すシルバーグレーの経年美
屋外で使用する場合、チークは時間が経つとシルバーグレーに変色し、独特の美しさを持ちます。経年変化によって深みが増し、長期にわたり味わい深いシャワー空間を演出します。
海沿いの環境でも頼れる素材
チークは湿気の多い環境や海沿いの地域での耐久性が抜群で、塩害や風雨にも耐えます。屋外環境での使用に適しており、定期的なオイルメンテナンスを施せば美観も長持ちします。
屋外シャワーとその周辺環境に適した素材選びのポイント
屋外シャワーとその周辺環境は日光や風雨にさらされるため、耐候性・耐久性、メンテナンス性に優れた素材選びが求められます。以下では、主な素材選びのポイントについて解説します。
屋外環境での耐候性と耐久性
屋外では紫外線や風雨に長時間さらされるため、耐候性の高い素材が必要です。ステンレス、チーク、FRPなどは風雨や紫外線に強く、経年変化が少ないため、屋外シャワーまたはその周辺環境に適した素材です。
特に海沿いでは塩害対策も重要で、塩分を含む風による腐食を防ぐため、マリングレードのステンレスやチーク材といった耐塩性の高い素材が推奨されます。
自然環境と調和するデザインと素材感
設置場所の環境に調和するデザイン性も重視したいポイントの一つ。
ヒノキやチークなどの木材系素材は、自然な木の風合いがあり、緑や石との調和がとりやすいため、リゾート施設などで多く使用されています。
一方、アルミやステンレスは光沢のある質感が特徴で、モダンな庭やテラスなど、洗練された空間を演出したい場合に適しています。
メンテナンス性と耐用年数
屋外設置のシャワーには、日常のメンテナンスのしやすさや長い耐用年数も重要です。
FRPやポリエチレンは腐食や汚れに強く、定期的な手入れが少なくて済むため、手間をかけたくない場合に最適です。また、耐水性が高いため湿気や水にも強く、素材が長持ちします。
ステンレスやチークは耐用年数が長く、ステンレスはメンテナンスが少なく済むこと、またチークはオイルメンテナンスを行うことで長持ちすることがメリットです。経年変化を楽しむための木材は、定期的なオイル塗布で色合いと耐久性を保てるでしょう。
まとめ
屋外シャワーとその周辺環境の素材選びは、設置場所や用途に適した耐久性・耐候性がカギです。金属、樹脂、木材系をはじめ、近年では環境配慮の観点からリサイクルプラスチックなども注目されています。耐久性に優れるのはもちろん、自然環境と調和しながら持続可能な選択肢も考慮すると、より快適で美しい空間が実現します。